更新日:2017/09/23 (土)

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理想の羽毛布団の選び方


最近では、価格ばかりが優先され、羽毛布団にとって最も大切なことが忘れられたもの作りがなされています。

例えどんなに温かくても、寝具として最も重要な機能が欠けてしまっていたり、例えどんなに安くても、薬品の副作用による健康被害があっては意味がありません。

寝具は人生の1/3もの時間を使用して毎日身体の疲労やストレス、肌の状態を回復させています。

つまり、寝具の良し悪しで寿命や老化速度が決まるほど大切なものなのです。

ここでは、あくまでも「健康」と「睡眠の質」を第一に考えた 『羽毛布団の選び方』 をご案内します。


■羽毛が大きいほど、空気を多く含み、保温力が高まります



ダウンボール


羽毛はダウンボールといって、たんぽぽのわた毛のような球状の形をしています。

基本的には、そのダウンボールが大きいほど空気をいっぱい含むため、より軽くより温かくなります。また、汗を吸収する力と量が増し、通気性も良くなるため、乾かす時間が短縮されます。さらに、フィット性が良くなり、すき間ができにくくなるため、保温力も高まります。

ダウンボールの品質は、風を利用してどの位置まで飛ぶかで選別します。

ダック(アヒル)の場合、質の良い成熟したダウンボールは80%付近の位置で落ち、グース(ガチョウ)では、90%付近の位置で落ちます。どちらも、それを超えると質の悪い未熟なダウンボールやゴミが多くなります。

そのため、機械選別では、ダックが80%、グースにおいては90%が品質としては最高となり、それを超えるダウンボールでは、質が悪いにも関わらず価格が高くなってしまいますので、注意が必要です。

90%を超える最上質のダウンボールは、人の手で選別をしない限り、採取することができません。


■ボリューム(厚み)のあるほうが快適という訳ではない


良質な羽毛になればなるほど、多くの空気を含むことができるため、基本的には、羽毛布団のグレードが高くなればなるほど、より薄く軽く柔らかくなり、「深い眠り」につきやすい理想的な環境(温度が33±1℃、湿度が50±5%)を、迅速に作り出すことができます。(※空気を含んだ状態での厚みは、どのグレードもそれほど変わりません。)

また、軽くなることで、心臓への負担が減り、寝返りもスムーズに。さらに、柔らかくなることで、布団と身体との隙間が減るため、保温力が高まります。

宣伝などの影響で、ボリューム(厚み)のあるほうが温かそうで良いイメージを持たれる方が多いですが、むしろそれは逆で、安価な羽毛では、たくさん詰めないと保温力を保てないため、分厚くするほかないのです。

ちなみに、羽毛には劣るものの、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維も保温力に優れてはいますが、天然繊維のように繊維自らが呼吸し、常に快適と感じる温度と湿度を保つ働きがないため、「深い眠り」につきやすい理想的な環境(温度が33±1℃、湿度が50±5%)を維持することができません。

暑くなり過ぎて、無意識に布団を蹴飛ばしてしまうのは、そのためです。


■キルティングの構造により、温かさや耐久性が大きく変わります



羽毛布団のキルティング構造


②、⑤のキルティング構造は、使用している間に襟元の羽毛が足元へと偏ってしまい肩が冷えてしまいます。また、羽毛が縦への移動しかできないため、身体にふれる中心部分だけが早く傷んでしまいます。

③、⑥の構造は、羽毛が移動できないため、均等に温められる反面、やはり身体にふれる中心部分だけが早く傷んでしまいます。

①、④の構造では、襟元から足元への偏りを防ぐとともに、普段使用しない両端部分から中心部分の交換が可能なため、身体にふれる中心部分だけが早く傷むことなく使用できます。

しかし、④、⑤、⑥の構造だと、縫い目が身体の中心にきてしまい、温かさが半減してしまうため、より温かく、最も耐久性の高い理想のキルティング構造は、①となります。

当店の羽毛布団では、①のキルティング構造を採用していますが、予想以上にコストや手間、そして時間がかかります。

そのため、①を採用しているメーカーは、他にないのではないでしょうか?

常に使用時のことを考え、より温かく、より長く使用していただくためには、こうした見えない努力がなによりも大切なのです。

※ノンキルティング構造は、できるだけ避けましょう。

ノンキルティング構造とは、糸で縫製せずに、アイロンテープや接着剤などで圧着したキルティング構造です。

最近は、あまり見かけませんが、一昔前に流行ったキルティング構造です。

熱などにより接着加工してあるため、耐久性に問題があり、数年で圧着部がはがれてしまい、羽毛が偏ってしまいます。

また、接着剤は水に弱いため、ドライクリーニングしかできず、汗(塩分・アンモニア等)の汚れを落とすことができません。


■羽毛の品質は、飼育農場の善し悪しで決まります



低質な羽毛布団の中身当店の羽毛布団の中身
↑低質な羽毛布団の中身↑当店の羽毛布団の中身


現在、国内に水鳥の飼育農場はないため、羽毛は、基本的にすべて輸入です。

よく知られている羽毛の原産地として、ハンガリー、ポーランド、ドイツ、フランス、イギリス、中国、台湾などがあります。

原産地で羽毛の品質が決まると思っている方がとても多いですが、羽毛の原産地については、あまり品質には関係なく、あくまでも目安にすぎません。

なぜなら、羽毛の品質は、「原産地」ではなく、「飼育農場」で決まるからです。


未熟ダウン成熟ダウン
↑未熟ダウン↑成熟ダウン


品質の高い羽毛を採取するには、長い期間(水鳥が大人になるまで)大切に飼育する必要があります。それは、大人の水鳥の羽毛(成熟ダウン)でなければ、羽毛本来の優れた機能を発揮できないからです。

しかし、低質な羽毛布団に使用されているのは、ほとんどが子供の水鳥の羽毛(未熟ダウン)です。それは、食用を目的として飼育されている水鳥を使用しているから。水鳥のお肉は、子供の頃のほうが柔らかくて美味しいのです。

つまり、お肉が目的なので本来捨てるはずの羽毛を使用しているということ。未熟ダウンの羽毛であれば、原産地がどこであろうと、コストをかけずに入手できるのです。

そのため、ヨーロッパ産だからといって、品質が良いとは限りません。重要なのは、羽毛の原産地ではなく、水鳥の品質管理を徹底している飼育農場なのです。

品質管理を徹底している農場にて飼育されている水鳥から採取した成熟ダウンは、羽枝・小羽枝が発達しているので、温められた空気をたっぷりと含み、吸湿・発散性に抜群に優れているのです。

また、独特の臭いとゴミをどの程度取り除けるかで、品質が大きく変わってきます。

欧米では、湿度が低く臭いに対してそれほど神経質ではないため、臭いをほとんど取り除いていないものが大半です。しかし日本では、湿度がとても高く臭いにも敏感なので、海外製の羽毛独特の臭いは、まず耐えられません。

特に中国製のものは、技術不足や製造コストを大幅に抑えるため、臭いやゴミがきちんと取り除かれていないものがほとんどですので、注意が必要です。

ですので、できるだけ 「日本製」 のものを選びましょう。


低質な羽毛 当店の羽毛
↑低質な羽毛

多くの不純物や悪臭が付着した
未熟ダウン。
↑当店の羽毛

不純物や悪臭が極限まで除去され美しい透明感がでた成熟ダウン。


当店の羽毛布団では、常に、未熟ダウンや臭い・ゴミを取り除く努力を重ねてきた結果、1986年(昭和61年)に世界で初めて薬品や樹脂を使用することなく製品化に成功しました。


イオゾンα2


通常、未熟ダウンや臭い・ゴミを取り除かなければ取り除かないほど、コストが抑えられ、ダウン率があがります。しかし、当店の羽毛布団では、あえて手間やコストをかけ、ダウン率をさげてまでも品質にこだわり続けています。

それは、常に人々の健康を第一に考え「寝具は、見えない部分の方が大切」だと考えているからです。

例えどれほど有名なメーカーや、高品質な羽毛を使用していて価格が高くても、未熟ダウンや臭い・ゴミがきちんと取り除かれていなかったり、悪臭やダニを防ぐために薬品が使用されていては、意味がありません。

また、本来捨てるはずの羽毛を使用している大手メーカーや、品質表示を偽装したり、高額な定価をつけ、驚くほど安く販売する二重価格表示をしているメーカーも後を絶ちませんので、気をつけてください。

▲2016年5月7日、またもや羽毛の産地偽装問題が発覚しました。

ヨーロッパ産などと産地を偽装し、実際には中国産の安い羽毛が混入した羽毛布団が、市場で大量に出回っている疑いがあるとして、日本羽毛製品協同組合は、フランス産との表示については「半分以上は偽装と思われる」、ハンガリーやポーランド産の表示も「信憑性に欠ける」「偽装表示は景品表示法違反や詐欺罪が適用される」などと強く指摘した警告文書を、2014年5月と15年1月に加盟社宛てに送付しており、まだ改善されていないことが分かりました。(NHKニュースより)


こうした問題は、表に出ていないだけで、いつの時代でも常に存在していますので、慎重に選ぶ必要があります。

当店の羽毛布団では、もともと産地で善し悪しを決めてはいません。

常に高品質を保つため、数十年来の取引で十分に信頼できる仕入れ先より安定的に供給を受けており、仕入れ先を変更して単発にて調達することはありません。

品質検査においても、独自の羽毛研究所の厳しい管理体制のもと、世界品質基準の「ISO9001」の認証を受けた品質マネジメントに従い、すべてのテストおよび検査に合格した羽毛のみを使用しております。

羽毛布団に限らず、寝具は「見えない部分の方が大切」なため、あえてコストや手間、時間をかけることにより、揺るがない品質を維持しています。

こうした弛まぬ努力があるからこそ、確かな製品を約束することができるのです。

少なくとも下記の「5つの条件」をクリアしていないものは、購入をひかえましょう。


■羽毛布団の選び方 - 5つの条件 -


・条件1 薬品や樹脂加工を使用していないこと。

防ダニ加工やウォッシャブル加工など、薬品や樹脂を使用していると、ほとんど汗を吸い取ることができないため、蒸れてしまったり、薬品の副作用など、特になんでも口に入れてしまいがちな赤ちゃんには、注意が必要です。

樹脂加工のヒミツ

・条件2 側生地にポリエステルなどの化学繊維が混入していないこと。

化学繊維は、主に石油などの原料をもとに、化学的に作りだした繊維のため、自然の生き物である人との相性が悪く、肌や髪に負担をかけてしまいがち。

また、寝具に不可欠な吸湿性、もしくは発散性に乏しいため、睡眠中にかいた「汗」を素早く吸収・発散させることが、あまり得意ではありません。

そのため、いくら羽毛が機能性に優れていたとしても、化学繊維を使用した生地で覆ってしまったら、意味がありません。

それは、生地が壁となり羽毛の機能を阻害してしまうため。

いくら羽毛が良質でも生地がそれに見合うものでないと、羽毛本来の性能をフルに発揮できないため、必ず側生地は綿100%のものを選びましょう。

・条件3 水洗いができること。

羽毛は、水鳥の毛です。水鳥は、水の中で生活しています。水洗いができない訳がありません。

水に弱い薬品を使用していると、溶けたり劣化して悪臭が発生してしまうため、水洗いができないのです。無理矢理に洗うと薬品がとれてしまい、悪臭が漂うことになりかねません。だからといって、クリーニングに出しても薬品が邪魔して中身の羽毛は洗浄できず、側がキレイになっているだけなのです。

・条件4 日に干せること。

羽毛は、水鳥の毛です。水鳥は、日光を浴びながら生活しています。日干しができない訳がありません。

紫外線に弱い薬品を使用していると、溶けたり劣化して悪臭が発生してしまうため、日干しができないのです。

・条件5 独特の臭いやゴミがきちんと取り除かれていること。

薬品が身体に悪影響なため、薬品を使用していない製品が他社でも製品化されるようになってきました。薬品を使用していないため、水洗いや日干しが可能で、驚くほど安価な価格で購入できるメーカーもあります。

しかし、そのほとんどが食用を目的として飼育されている子供の水鳥の羽毛(未熟ダウン)を使用していたり、生地にポリエステルなどの化学繊維を使用していたり、製造元が海外です。特に中国製のものは、技術不足や製造コストを大幅に抑えるため、臭いやゴミがきちんと取り除かれていないものがほとんどです。悪臭やダニが発生する原因となってしまいますので、アトピーやアレルギー体質の方や臭いに敏感な方は、注意が必要です。


「購入したときの満足」よりも「使用した後の喜び」を。


羽毛布団の選び方


見た目や価格と品質は、比例しません。見た目にだけコストをかけているかもしれないからです。毎日平均8時間も使用するため、寝具の良し悪しにより健康が大きく左右されるということは、いうまでもありません。

ですので、見た目や価格ではなく品質を重視してご購入することをおすすめします。品質が良いものは健康に良いのはもちろん、長持ちしますので、耐用年数を考慮すると、経済的にも優しいからです。


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